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ニュース・コラム

芽吹きはじめたイースター

2016年3月27日
食あればPRあり




今日、3月27日(日)はイースター(復活祭)です。日本でも数年前から少しずつ目にするようになり、今年はメディアでもかなり話題になっていますね。弊社でも、ある食材に関してイースターを通じたPRのサポートをする機会を頂戴しました。

PRマインドをくすぐられる欧米のユニークな習慣 
私自身、イースターはキリスト教の人たちの儀式と思い込んでいましたが、欧米では宗教的なことだけでなく春の訪れを喜ぶ大事なお祭りとして、クリスマスと同じように親しまれているそうです。関心をもってインターネットなどで検索すると、ユニークな話題や食のレシピ、メッセージカードのアプリなど、イースター関連の情報が充実していて、商業的な側面だけでなく、文化としてイースターが根付いていることがよく分かります。
特に面白いのは、国や地域ごとのユニークな習慣です。イギリスのIndependentは動画で「アイルランドでは1927年以来、金曜日にパブを閉める」、「ドイツでは16のうち13の州で復活祭前の金曜日にダンスを禁止」、「ハンガリーでは女性に水をかける」等を紹介しています。この中で「ノルウェーではイースターシーズンに犯罪小説を読む習慣が1923年のパブリシティ手法から始まった」というのが気になりました。
ノルウェーでは、イースターの時期になるとテレビでも犯罪・探偵モノを流したり、ミルクのパッケージも犯罪漫画を載せたりするようです。そういえばイースターはオカルト映画などでモチーフにされていますが、およそ100年前のPR発想だったという所が興味深いです。
また、イースターの代表的な遊びで、1000年以上も前に始まったとされる「エッグ・ローリング」は、装飾したゆでたまご等を地面や芝生で転がして早さなどを競うゲームです。アメリカの大統領官邸(ホワイトハウス)の庭園で唯一、許されているイベントが、このエッグ・ローリングで、200年以上前から、イースター翌日の月曜日に子どもたちを招いて行われているのだそうです。(話はそれますが、次期大統領が誰になるかで、このエッグローリングの印象も、ずいぶん異なるものになるような気がします・・・)。



巷のイースター 
さて、街ではどんな風かしらと思い、地元の百貨店を覗いてみました。ちょうど桜・お花見テーマ真っ盛りで、イースターの方は静かな佇まいでしたが、ショコラティエや輸入食材店でしっかりコーナーができていました。郊外店で色々な中から選ぶというまでにはいきませんでしたが、せっかくの機会ですから、私としては奮発してイースターチョコレートを購入してみました!
イースターのトリビアを紹介しているWEBサイトによると「イースターバニー(チョコレート)を食べるとき、76%の人が耳から、5%が足・4%が尻尾から」とありましたが、夫は頭から食べており、9個の貴重なチョコレートは瞬く間になくなりました。
メディアによると、ハロウィンの市場は2011年の560億円から2015年に1220億円に拡大し、イースターも2014年の190億円から今年は300億円に増えるそうです(日本記念日協会の調べ)。
イースターは4世紀のはじめに「春分の日を過ぎた最初の満月の次の日曜日」と定められた、毎年日付が変わる移動祝祭日のため、今年(今日)は、バレンタイン、ホワイトデーとお花見の間に挟まれる日になりましたが、来年は4月16日(日)と、大分異なる日程になります。日が変わることでどのような影響が出てくるのか、PR的にはどのような工夫が必要になるのか、一年後だからと過ごしていると、あっという間にやってきそうです。イースターに込められた様々なメッセージとともに春の息吹を感じて、これからの時間を大事に過ごそうと、4月を前に改めて思います(穂)


   
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