エイプリルフールの力
神谷町も桜がきれいです。 昨日は朝からパワーのある方々との面会が続きました。 午前には、ロスアンゼルスとニューヨークを回って帰国したばかりのM氏。新しい企画の打ち合わせ中、米国のPR業界で受けてきた刺激の一部を分けていただきました。 午後は女性編集者のIさんを訪ねてとても久しぶりにマガジンハウスへ。彼女を面会フロアーで待つ間、かつて色々お世話になっていたSさんとも遭遇。デジタル部門から女性誌の編集に戻られたとの近況を伺うことができました。 多方面にご活躍のIさんからは、このところ関わっているテーマへのご意見や最近のご関心事を拝受。地中海料理やスポーツ観戦などの話に続いて、近い年代同士、体調の話やこれからの生き方、共通の友人である年下女性の恋愛観について(これはまったく余計なお世話なのですが…)盛り上がっているうち、あっという間に時間が経過しました。実は、SNSで様子を拝見していると彼女のご活躍範囲は相当に幅広く、畏敬の念と同時に、これだけの方とお会いするにはちょっと緊張するなあ、などと思っていたのですが、エイプリルフールに思わぬ本音話などもできて、Iさんのまた新たな魅力に触れることができたような気がします(下の写真はマガジンハウス近くのレストランでいただいたにんじんスープ。花冷えの体が温まりました)。 *** さて、イースターに続いてエイプリルフールのネタが日本でも盛り上がってきていますが、海外でのプロモーションはスケールが大きいです。 注目のトレンディスポットで意外な仕掛けを続けるカールスバーグ 昨年4月、無料でビールを提供する蛇口の付いたビルボードを設置して話題になったカールスバーグが、今年のイースターでも、新しい体験を提供し話題を集めました。昨年と同じ場所、ロンドンでトレンディなエリアとして人気の下町・ショーディッチにチョコレート製のバーを設置したのです。“If Carlsberg Did Chocolate Bars”というこのバーは、500kgのチョコレートでできていて、訪れた人たちはチョコレートの蛇口から、ハーフパイントのビールを飲むことができるものでした。 ロンドンのマーケティング情報サイトによれば、今回の企画は、従来のフットボールファン層から新たな層に訴求していくための試み。昨年も今回も直接リーチできたのは1,400人程度と、従来の広告手法と比べれば少ないものの、カールスバーグは、インタラクティブにブランドを体感してもらうという点では大きな価値があるとみているようです。If Carlsberg・・・”と題して、テレビをはじめとする従来のメディアと接触しない若い人たちに訴求するカールスバーグのチャレンジ。今後も目が離せません。 ブランドをクールなラップの曲に載せたハンバーガーヘルパー エイプリルフールで気になったのはHamburger Helper(ゼネラル・ミルズ社のパスタ製品ブランド)がクラウドに投下した、ラップアルバム“Watch the stove”。 エイプリルフールの食べ物をテーマにしたクールな5曲ですが、肝は製品のイメージキャラクターであるグローブ、ハンバーガーヘルパーを使って料理をするシーンなどが詩で表現されていること。好意的なインパクトが拡散しているようです。 4月1日は大事なタイミングです。パワーを拡散する手法に感心しながらラップを聴いていました。(穂) <参考記事> *MARKETING Carlsberg’s Shoreditch chocolate bar aims to take the lager beyond football fans http://www.marketingmagazine.co.uk/article/1388829/carlsbergs-shoreditch-chocolate-bar-aims-lager-beyond-football-fans *Mashable Humburger Helper’s April Fool’s rap album is actually excellent http://mashable.com/2016/04/01/hamburger-helper-mixtape-fire/#KZzcq0FLLqqt