銀婚式のホテル探し?
ホテル稼働率 高水準続く 4月6日の日経記事によると、日本経済新聞社がまとめた主要18ホテルの2月の平均稼働率が、平日や土曜日がほぼ満室とされる8割を超えたそうです。 一方で、都内のホテルは集客のために料金を下げる必要がなく客単価は上昇。そのため都心を避ける訪日客が目立つ、といった現象も起きている様子。都内だけではなく、実家のある長崎や福岡でホテルを探してみても、空き室の減少・価格の上昇を実感しています。ホテルがどんどんできているのに、どこも一杯という状況には驚くばかり。来週、パリ在住の友人が帰国するのですが、「ホテルは直前になって取ろうかと思って」というので、今、東京でリーズナブルな空き室を確保することの難しさを伝えました。 ところが、インバウンド好調でも、旅館の稼働率は50%以下(平成26年度/観光庁の統計)と、厳しい状況です。これについては、経営手法が旧態依然としていて科学的でない、宿泊施設が自ら情報発信し集客しようという意識が低い、などと分析されています。そのなかで、Facebookを通して巧みに情報発信している代表例が加賀屋(和倉温泉)です。もっとも、加賀屋が長けているのはFacebookに限ったことではないでしょうが、地方の旅館こそ、地域の魅力と旅をする人への細やかな情報をうまく組みあわせれば、Facebookを十分生かすことができるだろうと思います。 SNSが直接予約のプラットフォームに 海外では今、ホテル業界がOTA(オンライン・トラベル・エージェント)を通さない直接集客に注力する動きが強くなり、ホテル集客でSNS,、特にFacebookが要とされているようです。さらには、SNSはもはやマーケティングではなくカスタマーケアのプラットフォームになる、SNS2.0時代の始まり、といった話も出ています。 英語で検索すると、Facebookの最適化をわかりやすく指南するサイトやブログが多数出てきます。 ・ブランドコンセプトに合致するカバー写真とプロフィール ・vanity URL(ブランド名などを組み込んだURL)の作成 ・動画や音声なども組み入れた投稿 ・ターゲット分析 ・シェアしたいコンテンツの工夫 ・フェイスブック広告の活用 等など・・・。一見、当たり前のポイントのようでも、これを計画的に、ほぼ毎日のように実践していくには人的パワーも必要です。何より継続していくことが課題のようで、日本のホテルでFacebookを見ていくと、パンフレットの情報を掲載しているだけだったり、数ヶ月に一度しか投稿がなかったり、あるいは開設して間もなくで投稿が絶えてしまったり、といったページが少なからずありました。 海外からの滞在客が多い東京や横浜、京都などのホテルでは、Facebookに力を入れている様子が伺えます。ローズホテル横浜やホテル・ラ・スイート神戸ハーバーランド、シャングリラホテルやANAインターコンチネンタル東京・コンラッドなどの外資系ホテルのページは、ホテルへの夢や憧れが膨らみ、親近感を喚起させられます。 GWを前に、3月は北海道新幹線開通、先日は新宿のバスターミナルが「バスタ新宿」として開業しました。2020年の東京オリンピックに向けて、観光関連の動きは益々盛り上がっていきます。2020年以降の課題も見据えながら、効果的なPRを提案していきたいと考えています。 *写真は先日、内覧会にご案内いただいたシャングリラホテルの宴会場です。発表会やパーティ、懇談会など、「場」をつくることが大きな仕事のPR会社は、常に良い会場を探していますので、とてもありがたい機会。当日は昼食もとれずにバタバタと出かけたのですが、広い待合いスペースでコーヒーとフィンガーフードもいただき、束の間、安らぎもいただきました。実際に仕事にとどまらず、ホテルという場所に関心のない人はいないはずですから、Word of mouthを考えても、内覧の効果は大きいはずです。色々見ていると、行きたい所がいっぱいに・・・さて、結婚式はドタバタだったので(できちゃった、ではありませんが)、銀婚式は今からゆっくり企画しましょうか(^^) (穂)