雑誌媒体のキャラバンで感じた大切なコト
あっという間に1年も半分がすぎ、紫陽花のブルーに日々癒されているこのごろです。 先般、北海道の観光スポットのクライアントと雑誌媒体のキャラバンを行いました。 梅雨のない北海道は今が観光のベストシーズン。首都圏に住み、都内で仕事をしている身にとって、北海道の雄大な自然は写真を見るだけでも癒される視覚的にも美しい場所です。 今回は2日間で、主に「旅」を扱う雑誌媒体を中心に訪問しました。 クライアントにとっては、観光スポットの魅力を最大限に生かすためには何をしたらよいか、具体的なアドバイスを聞く機会となり、PR会社の私にとっては、出版不況と言われる紙媒体がどういう視点で情報を集め、編集をしているかを伺う貴重な時間となりました。 媒体により取り上げたいポイントは様々でしたが、旅については「深い学びや体験」があること、「視覚的に残し共有したいと思えること」が鍵のようです。 ある雑誌の副編集長が「もう雑誌がトレンドを作る時代は終わった」と話されていたのが印象的でした。誰もが情報発信をし、検索をすれば何でも出てくる今は、以前のようにトレンドを雑誌側が教え、強要することはできない時代であるということ。逆に「情報疲れ」している読者に対し、雑誌側がフィルターにかけて選んだ情報を選択肢として見せてあげることを大事にしているということでした。 世の中のスピードが速く、情報も氾濫する中で、雑誌媒体も過渡期なのだと痛感しました。でも今はどこを見渡しても過渡期なのかもしれません。最近、謝罪や、それをバッシングする「不寛容」がさらに日本の閉塞感を増長している空気がありますが、そんな今だからこそ好奇心を持って模索し続けることが大切だと思います。ゆとりのない時間を過ごすことが多い私たち一人ひとりが、好きなコトに目を向け、ワクワクドキドキすることが、閉塞感漂うマイナスな空気を突破する鍵なのではないでしょうか。 毎年変わる流行や、その時々のトレンドは大枠ができていたとしても、様々な要因によって偶発的に、思いもかけずに発生しているトレンドもあります。新しいモノやコトを柔軟に受け入れて、消化し、新たなモノやコトを生み出すことができるよう、体と心の柔軟性がますます大切になってくると感じました。(K.Y)