AdverTimes Days 2017(アドタイ・デイズ)で感じた原点

先日宣伝会議アドタイ・ディズのイベントに参加してきました。
2日間の日程の中で、66ものセミナーが開催。マーケティング、広告、販促、広報のあらゆるテーマで熱いトークが繰り広げられ、まさに激変し、混沌としたコミュニケーションの今を象徴するような場でした。
私が参加させていただいた中で興味深かったのが、「ストーリーがあれば商品は動くか」というテーマで、茅乃舎だしで有名な久原本家ブランドコミュニケーション部の菅原武治様と、行列するチーズタルトで有名なBAKEマーケティング統括部の黄珊珊様のお話でした。
2社とも商品の違いはあれ、美味しさを追求した独自の商品開発や特徴のあるデザイン戦略で共通するものがありつつ、冒頭お二方からいきなり「ストーリーは作っていません。」と拍子抜けするようなお言葉が飛び出しました。
お二方とも、自分たちは社長が陣頭指揮をとり「美味しいものを追求して作っているのが基本」とおっしゃっていたのが印象に残りました。その結果、お客様の間でストーリーがつくられているということ。納得がいきました
得てしてよくストーリーが必要だと安易に言いわれがちですが、ストーリーとは意図して作るのではなく、作られていく過程をもっとよく見るべきであること、大事なことは商品の核というものがありその外でストーリーが形成されていくことであると、あらためて気づかされました。
我々がお手伝いをするべきは、企業のつくられたものからストーリーがつくられていく、「お話の“タネ”づくり」なのではないかと、トークをお聞きし意を強くしました。
考えさせられること満載のイベントでしたので、この続きはまた次回書きます。(長江)