PRプロフェッショナルのガイドライン制定ーーPR協会ニュース
(公社)日本パブリックリレーションズ協会(以下、PR協会)で、このほどPR活動ガイドラインが制定されました。昨今相次いだステルスマーケティングの問題を受けての動きで、今回のガイドラインの範囲は主にメディアリレーションズに関するものです。 メディアをPESO(Paid,、Earned、Shared、Owned/概要後述)での領域で分類し、それぞれにおける情報制作とリレーション活動の基準を示しています。また、前提として2016年制定の倫理綱領をもとに「PRにおけるプロフェッショナルの定義」を掲げています。 パブリックリレーションズは活動の範囲が広く、時に混とんを感じることがあります。こうしたガイドラインが設けられることは、心強く、PRを業とする企業や個人がステークホルダーとの信頼性を深め持続可能な社会づくりに貢献していくうえで、大事な礎ではないでしょうか。 PR協会では、コンサルティング領域、イベント領域などに関しても、ガイドライン策定の検討を行なっていくようです。 ガイドラインの主な項目とポイントは以下になります。 1.PRにおけるプロフェッショナルの定義 ・ステークホルダーとの信頼関係の重視 ・PRの活動を通した持続可能な社会づくりへの貢献 ・知的財産権、個人情報保護などの法令遵守 ・反社会的な関わりの排除 2.今回のガイドラインで示される活動範囲(メディアの領域) ・ペイドメディア=「買う」メディア(広告やイベント協賛など) ・アーンドメディア=「獲得する」メディア(ニュースメディアでのパブリシティなど) ・シェアドメディア/=「共有される」メディア(ソーシャルメディアやブログなど) ・オウンドメディア=「所有する」メディア(コーポレートサイト、ブランドサイト、ソーシャルメディ アアカウントや広報誌、店舗やミュージアム施設など 3.各活動範囲におけるガイドライン(2のメディア領域それぞれについて) ●アーンドメディアの領域 ー事実の正確な開示、生活者の誤解を招く表現を排除 -裏付け資料添付の励行 -発信責任者の明確化 ‐情報価値の高いコンテンツの提案 ●ペイドメディアの領域 -広告コンテンツであることを明示 -景品表示法、特定商取引法、薬機(医薬品医療機器等)法の遵守 ●オウンドメディアの領域 -第三者視点による客観的事実を正確に開示 ‐報道機関と同様の矜持と責任のもとで情報発信 -情報責任者・引用情報の明示、問い合わせ窓口の設置 ●シェアドメディアの領域 -第三者視点による客観的事実を正確に開示 ‐情報受信者が正しく情報を知る権利を保護 -商品や金銭、サービスなどの提供を受けた情報発信において、提供を受けた旨が分かる表現、表記を行 なう 等 詳細はPR協会のWEBサイト内の「PR活動ガイドライン」のページをご確認ください。 https://prsj.or.jp/about/pr-guideline (写真はイメージです)