海運業の労働力不足が落とす影
深刻な内航船労働者不足の件、先日NHKでも報道されていました。
国交省か団体からのアプローチがあったと思いますが、日本の将来にとっても大変重要な問題です。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49410230U9A900C1CC1000/
貨物船やタンカーで全国各地へ運ばれる貨物・燃料は日本の経済をささえる根幹です。
しかしその労働環境の過酷さから若い従業者が増えず、高齢化が進んでいるそうです。
労働時間の不規則なことや、 オート化がすすんだといってもいつどこで事故がおきるかわからない洋上での長時間にわたる緊張した監視作業など、けして楽ではない日常業務を敬遠され、報酬が高額というだけでかんたんに採用とはいかないようですね。すぐやめる人も後を絶たないとか。
では他の業界のように外国人労働者を、といってもそう簡単にはいきません。
内航業務は日本人船員に限定されていることが大きな要因ですが、その壁をなくしても外航と同様、内航業も英語か日本語どちらかでのコミュニケーションが求められるでしょう。
外航業務における船員同士のコミュニケーションは英語が原則で、海外での船員教育は英語で行われており、たとえ外国人に門戸を開いても、内航業が日本語を必須とするならそうした教育環境を整える必要がでてきます。
若い力を雇用するには、内航業務が日本の社会にどれだけ貢献する仕事なのかその理念や理想、また将来像や福利厚生面等さまざまなメリットをこれからもしっかりPRしていくことが必要に思います。
(F)