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ニュース・コラム

盛り上がるスポーツ中継

2019年10月2日
スタッフ雑感

スポーツの秋。

初めての自国開催、そして強国アイルランドへの勝利。ラグビーワールドカップがすごく盛り上がっていますね。

中継しているNHKや日テレだけでなく各局朝の情報番組から、サポーター同士の交流や近くのスーパーの総菜売り場の状況、「その情報いる?」というものまで連日ひっきりなしに放送しています。

その相乗効果で、これまで一般にはあまりなじみの薄かったラグビーというスポーツが社会現象化していると思うと、昨今SNSやwebメディアに押されがちとは言え、テレビをはじめとするマスメディアの影響力は改めてすごいと感じます。


同時期に開催しているバレーボールワールドカップにしても4年に1度の自国開催で、過去の成績を考えるとラグビーよりも盛り上がってもおかしくないですし、世界陸上競歩で初の金メダルを獲得した鈴木選手は、(プロではないけれど)大坂なおみの初のグランドスラムや42年ぶりメジャーを制した渋野日向子くらいすごいと思うのですが、ラグビーの陰に隠れてしまっているような気さえしてしまいます。

かつて毎日地上波で放送されていたプロ野球は、地方局の中継を除くと、BSやCS、インターネット放送に変わりました。視聴率が取れなくなったことが原因だとは思いますが、人気が凋落しているかといえば、最近観客動員数は増えていますし、カープ女子に代表されるような新しいファンも増えてきているようです。

その要因は、テレビをはじめとしたマスメディアだけに頼らず、失敗を繰り返しながらも、アイデアあふれる地道な地域密着型のPRを各球団行ってきたからではないでしょうか。


弊社にも今年から、あるチームの大ファンになってしまった社員がいるのですが、そのきっかけは試合や選手ではなく、SNS発信もしているマスコットキャラクターでした。

ラグビーワールドカップのように、時にマスメディアは社会現象を起こし、新規のライトなファンの取り込みには絶大な効果を発揮します。しかし、それはある意味宝くじに当たるようなものです。そしてさらにファンの継続獲得やコアなファンの醸成には、地に足の着いたコンテンツ作りと地道なPRが必要で、そういった活動こそが、宝くじの当選確率を高めるとともに、たとえ当たらなくても中長的なファンの拡大につながっていくのだと思います。そしてそれは、スポーツだけのことではないと思います。


ところで先日のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ではNHKとTBSの一部同時中継が行われました。男子はスタートが早く最後までもつれていたため、TBSをメインにCM中はNHK、といった見方をしていましたが、みなさんはどうだったでしょうか。オリンピックなどでは、種目によって複数局で同時間帯に中継することはありますが、こういった試みも新鮮でよかったと思います。ただ、局がわかれてしまったため、増田明美と高橋尚子の解説バトルが聞けなかったのはとても残念でした。  (ささ)

   
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